ヴォルフとグイードを襲ったのは?
ヴォルフとグイードを襲わせたのはヴォルフの兄のファビオの祖父です。
ヴォルフとグイードの父親レナート・スカルファロットには3人の妻がおり4人の子どもがいました。
長男 グイード(第一夫人の子ども)
次男 ファビオ(第二夫人の子ども)
三男 エルード(第一夫人の子ども)
四男 ヴォルフレード(第三夫人の子ども)
となっており、グイードとエルードは同じ母親から産まれています。
なので名前が似てます。
元々兄弟4人は仲が良く、4人で遊んだりふざけ合ったりするような仲でした。
そんな中ファビオの母である第二夫人が体調を崩しがちになり、実家に帰ることが増えました。
でもそれは口実で、その時に第二夫人と父の間で襲撃の計画が練られていたのでしょう。
馬車に乗っていたのはヴォルフとグイード、第一夫人と第三夫人でエルードは乗っていませんでした。
なぜ襲わせた?
スカルファロット家は当時伯爵家でしたが、次の世代には侯爵家に上がると噂が出ていました。
グイードがいなくなれば次男のファビオが次期当主になる可能性が出てくるため、ファビオの母を通してスカルファロット家の実権を握りたかったのでしょう。
ファビオと第二夫人はどうなった?
襲撃を知った父レナートは大激怒し、それが第二夫人の実家の仕業だとわかると家ごと潰し第二夫人の父も殺してしまいます。
その後グイードは『ファビオは落馬して死んだ』と聞かされますが、ファビオの遺体を見て『服毒死』だと判断します。
それが本人の意思なのか父の命令なのかはわかっていませんが、ファビオの死後ファビオの部屋に入ったグイードはファビオに貸していた本から『グイード様ありがとうございました』というメモをみつけます。
グイード兄様でもなく、兄上でもない、どこか他人行儀な一文から、自ら覚悟の上毒を飲んだのでしょう。
第二夫人は修道院に送られ事件以降一度も顔を合わせてないらしく、その後の行方は不明です。